「介護業界に風穴をあける」
先日、東京都大田区にある社会福祉法人善光会サンタフェガーデンヒルズでの見学をしてきました。
「ホテルみたい・・・」一瞬、福祉施設に来たことを忘れてしまうぐらいのその美しさに衝撃を受けました。さらに、受付で大変丁寧な対応を受け、福祉施設に来たという意識がかなり軽減されました。
アクセスの悪さと眺望の良さを売りにしているとおっしゃっていましたが、開放的な印象を持てたのは駅から離れた立地だからこそであり、飛行機を眺められる環境も大きな魅力のひとつだと感じました。
施設内には最新の機器が使用されており、清掃などの間接業務から、見守り・二人介助・排泄介助・睡眠・職員の移動や業務連携等、質の向上と効率をあげていくための取り組みを見させて頂くことができました。
善光会では、とにかく様々な機器を実証実験という形で導入し、介護職員や利用者にどのような影響があるのか、目に見えるデータとして集め、活用していました。
その結果、“使える機器”と“使えない機器”の理由が明確になると同時に、本当に必要なツールがより明確になっていく。
善光会の取り組みは福祉業界を変えていく革新的なものだと感じました。
福祉×テクノロジーによる可能性の探求こそ、福祉の現場に必要とされる取り組みなのかもしれません。
そして、最新機器を導入していくことで、介護の仕事が効率化・数値化されることにより、介護職員の専門性を高めていくことに繋がると感じました。
これまで、「経験」に大きく影響されてきた介護が、「根拠」をもった介護の提供へと進むことになり、その進む先には、なによりも、利用者の幸せがあるのだと感じることも出来ました。
新しいチャレンジをしていくことは、従来の考え方を持つ人たちとの間で必ず軋轢が生じる。その軋轢に対して、ビジョンをしっかりともって「対話」を続けることが大切だと宮本様はおっしゃっていました。
福祉業界を良くしていきたいという思いは、私たちきいちも同様。
より良い業界の姿を精度高くイメージし、根気強く発信し「対話」をする姿勢を持っていたいと強く感じることが出来ました。
最後になりましたが、今回、見学を快く引き受けて下さり、また大変スマートに対応して頂けたことに心より感謝申し上げます。
最高執行責任者の宮本様、サンタフェ総合研究所所長の松村様のように、より良い職場環境や業界のあり方をイメージするために常に一定の心のゆとりを持っていたいと思いました。