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き い ち

「もし自分の子どもに障害があるとわかったら、あなたは何を考えますか?」

 先月、千代田区にあるC-WORKというインキュベーション・オフィスで開催された、一般社団法人プラス・ハンディキャップ主催のイベントに行ってきました!

 イベントのテーマは、「もし自分の子どもに障害があるとわかったら、あなたは何を考えますか?」でした。

 3名の話し手がテーマについて語り合う、そして私たち観覧者がいて、その模様を動画配信するというスタイルでした。

 3名の話し手の皆さんは、明るく、楽しさが溢れていました。当然、ただ楽しいばかりではなく、テーマに沿って話を進めていく中で、障害がある当事者と関わっている、あるいは子どもや兄弟に当事者がいるという方たちなので、発する言葉一つ一つに“リアルさ”がありました。

テーマに対しては、「当事者に対する今と数年前の周りの人の反応の違い」「当事者の老後(将来)を心配する親心」「後見人」「そもそも障害って何だろう」「出生前診断」などについて語られていました。

 よくこういうテーマでありがちなのは、「障害は個性だ」とか「みんな障害を持っている」「差別をしていけない」といった方向に話が進んでいくパターン。ところが、このイベントではそういった言葉ではなく、「普通の人」「理解し合うことがすべてではない」「当事者だって自分のことを理解してもらいたいとみんなが思っているわけではない」といった、当事者と関わる人たちだからこそポジティブでもなくネガティブでもない一味違った捉え方で言葉にしていました。新たな視点を知ることが出来ました。

「障害があるから、○○だ」といった捉え方は、“

差別”ではなく、

障害という事実を受け入れ“一人の人間”として認めているから

だから「障害があるから、○○だ」というフレーズを“使ってはいけないというその考え方自体”が差別なのかもしれないと。

 私自身、大学時代にガイドヘルパー(行動援護)として、特に知的障害の当事者やその家族と接する機会を多く持ってきました。その中でその当事者に対して、「自分の世界をしっかり持ち、その世界で生きている」といったイメージを持ちました。同時に「かっこいいな」とも思いました。純粋に彼らと接することが楽しい。

 このイベントに参加したことで、大学時代に感じたことと同じような価値観での発言が飛び交い進んでいく時間はとても居心地が良かったです。

最後に、

「もし自分の子どもに障害があるとわかったら、あなたは何を考えますか?」

私のアンサーとしては、

「まずは、その事実をオープンにしていく。その後は、ただただ向き合うこと。」

皆さんは、どのようなアンサーを出しますか?


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