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き い ち

リフレクソロジー

皆さんは、“リフレクソロジー”をご存じでしょうか?

私は、恥ずかしながらつい最近まで知りませんでした。

 リフレクソロジーとは、リフレックス(Reflex)=反射と、学問(Ology)を組み合わせたもので、反射学と呼ばれています。リフレクソロジーには、いくつか種類があるそうなのですが、今回私は、英国式のリフレクソロジーのセミナーにお邪魔してきました。

 「体の末端には(足裏、手のひら、顔など)には全身の臓器や器官が映し出されており、その反射区を独特な指使いで刺激することで血流を促し、深い癒しと共に自然治癒力や自己免疫を向上させる健康法」がリフレクソロジーであり、体の末端にある、末梢神経が密集している部分を指で優しく刺激していくことで、体と心に深いリラックスをもたらせるというものです。

 このリフレクソロジーは、英国では、「医療現場での補完セラピー」として位置づけられており、リフレクソロジストと呼ばれる専門の方が医療現場に常駐していて役立てられており、がん患者を対象に痛みへの緩和ケアとしても導入されているそうです。日本ではまだまだ遅れているが、医療現場では比較的知られており、様々な研究が進んでいるとのことです。

 その研究の一つに、認知症とリフレクソロジーという視点からの研究が行われています。リフレクソロジーの施術により脳にどのように刺激があるのか、また、その刺激が認知症の方にどのような影響を与えるのかというものです。介護の現場へ本格的な導入が始まろうとしています。

 このリフレクソロジー、単に、指で揉む・ほぐす・つぼ押しのように見えますが、実はキャタピラーウォークという指使いをマスターしないといけず(これがまた難しい。)、細かな技術が盛り込まれています。このキャタピラーウォークという技術により、高齢者など強い刺激に弱い方に対して無理なく施術が出来ることになります。

 場所や施術を受ける人の体勢にかまわず、いつでもどこでも行うことができ、深いリラックスを提供できる。

 介護の現場でやらず、どこでやるんだ!って感じですね!

 ところが、介護の現場の現状を見たときにどうでしょうか?

おそらく多くの介護現場では、「そんなやってる時間ないよ」。この一言に泣きそうですね。

 手で触れ、癒しや安心感を与えるリフレクソロジー。

AI化が進む中で、“人にしか出来ない仕事”としてこのリフレクソロジーはとても強い武器になります。

その武器を装備した、介護職は、“最強”ですね。 かっこいい!


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