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き い ち

No.006  中山 翔平

【この状況をどうにかしたい。地域福祉に興味を持つ】 1.どうして福祉の仕事を選びましたか。(法政現福に入学したきっかけは何ですか) 元々母親が介護の仕事をしており様々な話を聞いていた為、福祉はとても身近なものでした。 また、認知症の祖母と同居していましたが、周辺行動のある祖母を家族で支え切るのはとても大変なことでした。 そうした中、この厳しい状況をなんとかできないかと思ったのが福祉に興味を持ったきっかけです。 他にも、高校の友達に「福祉の仕事が向いてるんじゃない?」と言われたことも関係しているかもしれません。 適正というよりは思いつきで話しているようでしたが、おそらく自分ののんびりした性格は営業などでバリバリ働くタイプではないと考えたのだと思います。 現福に入学し学んでいく上で、福祉はとても奥が深く、難しい課題を抱えている分野だと感じていきました。 幅広く福祉について触れましたが、中でも強く興味を持ったものは地域福祉でした。 きっかけは「こはる」というサロンを運営するサークルに所属したことです。 サロンに参加されていたのは、地域に住んでいる高齢の方々でした。 そこの方々は特別な介護が必要というわけではありませんでしたが、助け合いの繋がりを作ったり、介護予防などの面で、地域の中に集まれる場所があるのは大切なことだと感じました。 また、自分のように認知症家族の介護者としての目線で見たときにも、地域の中に居場所があれば、家族や施設のみが介護を負担する必要がなくなると思いました。 そのような経験から、就職先を選ぶ時も地域に密着した事業を展開している所がいいと考えました。 現在は多くのケアプラザを持ち、地域包括も行なっている横浜市の法人で働いています。 今の配属先は特養の介護職員ですが、ゆくゆくはケアプラザで働きたいという気持ちがあります。

【ユニットリーダーとして、発信していく責任】 2.あなたの仕事について教えてください。 ユニット型の特養で介護職員をしています。今年度からユニットリーダーに就任しました。 リーダーとして、ユニット職員と話し合いを重ね、協力しながらお客様のケア内容を考えています。 前までは、リーダーの右腕のような立場を務めており、職員の意見を集めてリーダーに伝える役割が主でした。 今後はそれぞれの意見を集約し、ケアの質向上に結びつく具体案を提言するなど、発信をする立場としての責任があります。 自分の性格上、リーダーシップを発揮してくれる人をサポートする立場が向いていると思っていたので、これからの役割は大きな課題となりそうです。 【震災復興や地域活動。現場に出てわかったこと】 3.大学での学びが仕事で生きていると感じるのはどんなときですか。 先ほど話したこはるでの活動や、相原住民福祉協議会という地域住民の活動に参加したことで、地域の関係性や繋がりをしっかりと作ることが介護予防につながるということを学びました。 また、住民が主体となって動いてもらえるように、こちらから働きかけて地域福祉の力を育てることが大切だと考えています。 現在は施設の中で働いている為、地域と関わる機会はどうしても少なくなります。 しかし、地域であろうが施設であろうが人を支援するプロセスは一緒だと感じます。 コミュニケーションを取って、情報を得て、どういう課題があるのかを整理する。 この繰り返しを職場でも大切にしています。 他にも、ゼミの活動で陸前高田に訪問し、震災復興のお手伝いをさせていただきました。 その中の1つに、仮設住宅に訪問しアンケートを集計する活動がありました。 住民の方とお話をし、語られた言葉の中から思いを汲み取る難しさ。 また、現場に出ないとこんなにもわからないことがあるんだということを身をもって実感した経験でした。 印象に残ったのは、仮設住宅に対する考え方の違いでした。 国の政策としては、仮設住宅から移住してもらうための公営住宅を整備することに力を入れています。 しかし、住民の中には住み慣れていて隣人との繋がりがある仮設住宅の方がいいという意見もあります。 自分自身、仮設よりも公営の方がいいだろうと漠然と考えていたこともあり、話を聞いた時にハッとさせられました。 地域には地域の声があり、一概にその方がいいということはないんだと改めて感じました。 仕事をする上でも、支援を考える際にはたくさんの選択肢があるという前提を持った上で、その人にとってどれが良いのかという視点を持つことが大切だと考えています。 【感情のコントロール方法と永遠のテーマ】 4.いま興味を持っていることやテーマは何ですか。 アンガーマネジメントに興味があります。 24時間を通してお客様と関わる仕事なので、どうしても対人同士の衝突が起こりやすい。 時に職員やお客様が感情的になりギクシャクとした空気が流れることもあります。 対策として、例えば相手から怒りの感情をぶつけられた時に受け取り方を変えるなど、自分なりに昇華する方法があれば、精神的な負担が軽くなると思います。 しかし、職場でそのような研修はまだ実施されていないのが現状。機会があれば、学んでいきたい分野の1つです。 あとはやっぱり地域福祉。それは大学の頃から今まで一貫しています。おそらく自分の中で永遠のテーマになると思います。 【価値観を広げて、いいケアを目指す】 5.今後の目標を教えてください。 ユニットリーダーとして職員をまとめながらいいケアを目指していきたいです。 いいケアとは一概には言いきれませんが、自分が思うのは、職員がやってあげるものではなくて、その人の「○○したい」を尊重すること。 そのような気持ちを自分から引き出せる、また実行できるような環境を整えること。 あくまでも主役はお客様であり、職員はお手伝いをする存在です。 究極にいえば「介護は必要ない」ものだと思いながら仕事をしていきたい。 いいケアをユニットで実践できるように、発信力のあるリーダーを目指していきたいです。

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